株式会社イシワタは2013年、創業60周年を迎えます

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |



電鋳の特性

Q1-1:電鋳とは何ですか?

電鋳(Electroforming)とは電気メッキ技術の一種であり、電気分解した金属イオンをモデル(原型)の表面へ電着させ、モデルの形状や表面の凹凸を極めて忠実に複製・再現することができる加工技術です。
原型から電着したメッキ層を剥して製品とするため、電鋳製品では、表面の微細な部分に至るまで原型と正反対の形状となります。 1回の電鋳により、原型から剥離した正反対の形状で完成品とすることもありますが、一度剥離した完成品で更に電鋳を行ない、原型とまったく同じ形状の製品を得ることも出来ます。

ページトップへ

Q1-2:表面の転写精度はどの程度ですか?

電鋳では、採用する剥離皮膜の厚さにもよりますが、1μm以下のサブミクロン単位での転写、複製が可能です。肉眼で捉えられるレベルでしたら瓜二つの転写となり、手の指紋や木目、和紙などの質感も忠実に再現可能です。

ページトップへ

Q1-3:電鋳製品はどのようなプロセスで製造されますか?

基本的には、次のような工程で製造されます。
(1)モデル(原型)の準備
(2)剥離処理(導体の場合)、導電性付与処理(不導体の場合)
(3)電鋳
(4)剥離
(5)仕上げ・表面処理加工
(6)原版(電鋳母型)又は製品の完成
(7)原版の場合は、(2)~(6)工程の繰り返しとなります。

ページトップへ

Q1-4:「電鋳」と「電気メッキ」との違いは何ですか?

電気メッキは、素材表面に装飾性・防食性・耐摩耗性などの機能を付与するために金属をコーティングする技術です。電鋳は、形状や表面粗さを精密に複製する金属製品の製造技術です。
電鋳と電気メッキの製造方法は原理的にほぼ同じですが、電着層の厚さと剥離の有無によって区別されています。
電鋳では、厚さ10μmから30mm程度と範囲は広くなりますが、比較的厚く電着されることが多く、電気メッキでは、0.1μmから100μm程度と薄く電着されます。また、電鋳では型から電着層を剥離して使用する場合が大部分ですが、電気メッキでは母材(下地金属)と密着させたまま利用します。

ページトップへ

Q1-5:鋳物(キャスト品)との違いを教えてください。

鋳物は型に溶かした金属を流し込み冷えて固まった後、型から取り出して作った金属製品です。
電鋳は型に厚く電気メッキした後、型から分離して得られる金属製品です。電鋳は鋳物に較べて熱収縮や気泡等の影響がなく、表面の転写精度が格段に優れています。また、電鋳は厚みが薄い分、軽く製造出来ます。

ページトップへ

Q1-6:プレス加工品やエッチング加工品と比べてどのように違うのでしょうか?

電鋳では、製品表面を他製法の加工品よりも精密に転写・複製する事ができます。 
細部の形状、美しさ、また、光沢面、梨地面のコントラストなどたくさんありますが、まずはご覧になっていただければその違いがわかります。

ページトップへ

Q1-7:表面が硬く、内部が柔らかい電鋳品は作れますか?

単一金属での硬さ違い品としての製作が可能ですし、また異種金属の複合層を持った電鋳品としても製作可能です。

ページトップへ

Q1-8:シルバー系のメタルロゴの製作は可能ですか?

ニッケル電鋳のクロムメッキ仕上げ等で可能です。

ページトップへ

Q1-9:

同じニッケル層でも硬さや性質は異なります。ニッケル電鋳は組成等の条件でも大きく違います。

ページトップへ

電鋳ができる素材

Q2-1:どのような金属の電鋳製品が出来ますか?

銅、ニッケル、金、銀の電鋳製品が可能です。また、これらの金属を組み合せ、多層構造にした電鋳品の製作も可能です。

ページトップへ

Q2-2:ニッケル電鋳の上に銅電鋳を付けることは可能ですか?

可能です。また銅電鋳の上にニッケル電鋳を付けることも出来ますし、銅・ニッケル・銅といったサンドイッチ状の電鋳金属も製作出来ます。

ページトップへ

Q2-3:磁性のある電鋳金属はありますか?

磁性のある金属としてニッケル電鋳が可能です。

ページトップへ

Q2-4:アルミニウム青銅など銅合金の電鋳は可能ですか?

「アルミニウム青銅」のような銅合金を安定して電着させる方法はまだ見出されておりません。

ページトップへ

Q2-5:アルミの電鋳は可能ですか?

アルミの電鋳は実用化されておりません。

ページトップへ

Q2-6:18Kなど金合金の電鋳は可能ですか?

弊社では、純金(24K)の電鋳のみ行っております。

ページトップへ

電鋳で作れるサイズ

Q3-1:電鋳加工で作製された大きい商品はどれくらいのサイズがありますか?

銅電鋳製品で2mx1mくらい、ニッケル電鋳製品で1mx0.5mくらいの作製を行っております。 金・銀電鋳製品においても30cm程度まで可能です。 それ以上の製品サイズについてもお気軽にご相談ください。

ページトップへ

Q3-2:電鋳加工で作製された小さい商品はどれくらいのサイズがありますか?

小さいものでは2~3㎜程度の小さい製品の製作も行っております。

ページトップへ

Q3-3:どの程度の厚い電鋳製品が製造可能ですか?

銅電鋳では、厚さ30 mmまでの実績があります。他の金属電鋳製品でも同じ厚みまで製造可能ですが、通常厚さ1~2mm以下の製品が大部分です。

ページトップへ

Q3-4:どの程度の薄い電鋳製品まで生産が可能ですか?

金属の種類や公差にもよりますが、ニッケル電鋳であれば40μm、最も薄い電鋳製品が求められる金電鋳であれば15μmです。それ以外の仕様でも是非ご相談ください。対応致します。重量も薄く作製することで軽くすることが可能です。

ページトップへ

Q3-5:御社で作りやすい標準的なサイズはありますか?

通常、量産する場合は、製品サイズで30cm以下をいつでも量産対応可能なサイズとしています。小ロットの対応であれば、サイズの制限はありません。

ページトップへ

Q3-6:抜きテーパーの角度はどのくらい必要ですか?

テーパー角度(凸部側面の勾配)については、基本的には25度をお願いしています。
全体的な形状により調整できる箇所もありますのでご相談ください。

Q3-7:大面積・薄肉(1.5mm程度のサイズ、板厚1mm程度)で、また複雑な曲面形状を持つ電鋳製品の製作は可能ですか?

純銅、純ニッケル電鋳製品であれば可能です。

Q3-8:金電鋳において、厚さ0.1~0.3mm程度で、加工可能な最大サイズはどの位ですか?

加工可能サイズは、レリーフ状(半立体形状)のもので、250mm×250mm×高さ30mm程度が最大サイズになります。
球状、立方体など、完全な立体形状の電鋳品につきましては、形状、用途によって製法が異なってきますので、具体的なサイズをお知らせ下さい。